うつ病の症状や原因をしっかりと把握し鬱の治療、克服にお役立て下さい。

2010年1月

うつ病の原因~病気や薬

11des.jpg病気になった際にそれが起因してうつ病を発症する場合もあります。

命にかかわる病気にかかった場合を想定してみましょう。

たとえば貴方ががんになったとします。どのような気持ちになりますか?

ここでどうってことがないという人はほとんどいないでしょう。

ほとんどの人が「死ぬかもしれない」と強い不安に襲われるはずです。

そしてその強度の不安が精神的なストレスとしてうつ病を発症してしまうのです。

また糖尿病の患者がうつ病になるケースも多いです。

糖尿病になると食事制限や日常生活の管理を否が応でも意識してしなければなりません。

これは非常にストレスのたまることです。

また「からだが不自由になったらどうしよう」という不安感もストレスとなりあいまってうつ病を発症してしまうのです。

また病気の治療薬自体がうつ病を引き起こす事もあります。

神経伝達物質の働きが、様々な原因によって低下し、情報の伝達に不具合が生じた場合にうつ病が発生する事は別項でも説明しましたが、薬の作用が脳の神経伝達物質になんらかの影響を与えるためと考えられています。

うつ病につながりやすい病気としては前述したようにがんや糖尿病、脳卒中、インフルエンザ、肝炎、甲状腺機能障害など多岐にわたります。

全部覚えておく事は大変ですが、病気にかかる事がうつ病を引き起こすきっかけになるということを覚えておきましょう。

うつ病の治療法~休養を取る

12des.jpgうつ病の治療法で一番大切な事といったら何だと思いますか?

多くの人が薬を飲めば良くなると考えていませんか。

確かに薬を飲む事も重要ですがうつ病の治療法として最も大切な事は十分に休養を取る事です。

うつ病になったということは心身ともに疲弊した状態になっているので、まず疲れを取らなければなりません。

ここで大切な事は軽いジョギングをしたり、音楽を聴くなどをしてリラックスできる時間を多くつくることです。

一点注意点があります。

無理にリラックスしなければならないとか思う必要はないということです。

リラックスしてストレスを発散しなければならないと思うと逆にそのこと自体がストレスとなってしまう場合があるからです。

うつ病の治療法~抗うつ薬を服用する

13des.jpgうつ病になった時、薬を飲むと逆に薬がやめられなくなり、薬による治療を受けたくないと思っている人もいるでしょう。

しかし薬を飲まなくて無理をして、逆に状況が悪化しては意味がありません。

うつ病といっても他の病気と同じで薬による治療をする事が大切です。


ここで重要なことはただ単に飲めばいいといっているわけではありません。

医者の指導に従って正しい服用をしないといけないという事です。

自分勝手な判断で薬は必要ないだとか必要以上の量を服用する事などは絶対にしてはいけません。

話が脱線したのでもとに戻しますが、うつ病には「抗うつ薬」という種類のくすりが有効です。

抗うつ薬はうつ病の症状の原因となっている脳内神経伝達物質のバランスの乱れを、調整する作用があるからです。

うつ病の治療法~精神療法

15des.jpg精神療法って言葉を聞いたことがありますか?

精神療法とは、うつ病の治療法の一つであり、患者の心理面にアプローチする治療方法のことをいいます。

うつ病(心の病気)には薬物療法と並んで精神療法が存在するわけですが、双方がうつ病治療にとって必要不可欠な両翼といってもいいでしょう。

なぜなら薬物療法によってうつ症状を取り除いても、うつ病のきっかけとなった心の問題が残っているままでしたら、またぶり返す可能性が十分に考えられます。

逆に精神療法だけ行っても、うつ症状がずっとおさまらければ、精神療法を行う事すらできないからです。

つまりまず薬物療法で症状を緩和させ精神療法でうつ病がいったん治ったあとの「ぶり返し」を防ぐようにして、うつ病を根本的に治していくのです。

従って、精神療法は薬物療法と同じようにうつ病治療にとって非常に重要なものだということをしっかりと理解するようにしておきましょう。

うつ病の治療の流れ①

20des.jpgうつ病を治療し、そして回復するには時間が必要になります。

治療を始めたからといってすぐに治るものではありません。

症状が良くなったと思えば、また逆戻りで悪くなってしまったり、そんな良くなったり悪くなったりを繰り返しながら少しずつ前進してうつ病を改善していくのです。


どの病気にもあてはまる事ですが、うつ病を長引かせない為にもは早期に治療を受けることが非常に重要になってきます。

何かおかしいと感じたら、すぐに医者にいって診断を受けることをおすすめします。

うつ病の治療の流れ②

21des.jpgでは今回は具体的にうつ病の治療の流れを説明していきたいと思います。

まずはうつ病と診断されてから6~12週間はまずうつ病の症状を軽くするための期間と位置づけられます。

うつ病対策としてもっとも大切である休養を十分にとりながら、薬物療法を開始します。

この期間は、薬にからだが慣れるための期間と位置づけてもよいでしょう。薬の副作用として眠気やめまいなどがあらわれる場合もありますが、しばらくするとおさまります。

そしてうつ病と診断されてから4~9ヵ月のあいだは症状が安定した状態を維持する期間と位置づけられます。

この時期の注意点は薬物療法により症状が安定してよくなったと感じ、その結果くすりをやめたいと思ってしまいついつい自分の判断で薬を止めてしまう人がいますが絶対に止めてください。

この期間は症状のぶり返しを予防するためにもしっかりと薬を飲んで治療を続けましょう。この期間にしっかりと治療を継続する事が非常に大切です。

そしてうつ病と診断されてから1年くらいがたったらじょじょに元の生活に戻していくようにしましょう。

まわりの人とコミュニケーションをとりながら、また精神療法などを行いながら、薬の服用と並行して続け、元に生活に少しずつ戻れるように慣らしていくのです。

うつ病の薬~SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

22des.jpgSSRIは脳内のセロトニン細胞に選択的に働いて、セロトニンの量を増やすことによって、うつ病を治すくすりです。
現在世界中で使われている抗うつ薬です。

セロトニンというのは、脳の中にある神経伝達物質であることは別項でも解説をくわえました。


セロトニンは喜びの気持ちや恐れの気持ちをコントロールする他の神経伝達物質を総括する役割を持つ物質でこのセロトニンの量を増やすことにより感情をうまくコントロールできるようになります。

このようにSSRIは不安を抑える作用が強いので、抑うつ状態のほか、不安が強い患者さんにも用いられます。

今までの抗うつ薬は、口渇・便秘などいやな副作用があり、心臓に対する副作用もありました。

しかしこれに対してSSRIは副作用は比較的少ないといわれています。

もっとも飲み始めに、吐き気やむかつき、便秘、下痢などの消化器系の副作用があらわれることがあります。これらの症状の多くは1~2週間で自然に消えますので安心して下さい。

うつ病の薬~SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

23des.jpgSNRIというのは、SSRIよりも更に新しい最新の抗鬱剤群のことを指します。

2000年に使用が認められた抗うつ薬です。つい最近ですね。

第4世代の抗うつ剤と言われており、SSRIと同様に効果が高く副作用も少ないとされる。

セロトニンとノルアドレナリンの両方の調整を行うために、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害する作用があります。

これによりうつ病に効果があるとされています。

日本では、トレドミン(旭化成ファーマ・ヤンセンファーマ)が医薬品として認可されています。

そして海外ではエフェクサー(ヴェンラファキシン)があります。


うつ病の薬~三環系抗うつ薬

24des.jpgうつ病に効く薬として三環系抗うつ薬(さんかんけいこううつやく)という種類のものがあります。

第1世代、第2世代抗うつ薬とも分類されています。

うつ症状にある状態ではノルアドレナリン、セロトニンなどの神経伝達物質が通常の状態より不足するのですが、三環系抗うつ薬はこれらの神経伝達物質を増やす役割を果たします。

しかし一方でセロトニン以外のアセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑制してしまうため、抗コリン作用という便秘、排尿困難、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。副作用がある点はしっかりと覚えておいてください。 

うつ病の薬~四環系抗うつ薬

26des.jpg四環系抗うつ薬は三環系抗うつ薬の副作用である抗コリン作用(口渇、排尿困難など)を少なくすることを目的として開発されたくすりです。

したがって三環系抗うつ薬に比べるとのどの渇きなどの副作用が少なく、比較的使用しやすい抗うつ薬とされています。

また三環系抗うつ薬のきかない人に有効なこともあります。

ただいくら副作用が少ないとはいえ、三環系抗うつ薬と同様の副作用に対する注意が必要になります。

主な薬剤としてマプロチリンやミアンセリン、セチプチリン、ミルタザピンなどがあります。


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