2010年1月
はじめに
うつ病は何らかの原因で気分が落ち込み、生きていくことが苦になり、その結果、身体のあちこちに不調があらわれる病気です。
うつ病と聞くと自分はかかるはずがないとか思っている人も多いかもしれません。
実際は日本人の5人に1人が、一生のうちで一度はうつ病を経験するといわれています。
つまりこのことからうつ病がごく身近な病気であることがわかると思います。
しかしながら、うつ病であるにも関わらず実際にその治療を受けている人は少ないのが現状です。
うつ病は精神面、身体面にさまざまな症状があらわれます。
このサイトではそのようなうつ病の症状や原因などを解説していきますので、うつ病に関する知識をより深めて頂ければと思います。
うつ病と聞くと自分はかかるはずがないとか思っている人も多いかもしれません。
実際は日本人の5人に1人が、一生のうちで一度はうつ病を経験するといわれています。
つまりこのことからうつ病がごく身近な病気であることがわかると思います。
しかしながら、うつ病であるにも関わらず実際にその治療を受けている人は少ないのが現状です。
うつ病は精神面、身体面にさまざまな症状があらわれます。
このサイトではそのようなうつ病の症状や原因などを解説していきますので、うつ病に関する知識をより深めて頂ければと思います。
うつ病とは
うつ病は単に気分が落ち込むだけでなく、悪化すると仕事や家事、勉強、人との交際など日常生活に大きな支障をきたすようになります。そして自殺を考えてしまうようにもなります。
うつ病なんて精神的なものなのだから気の持ちようでなんとかなると考えている人も多いでしょう。
しかしうつ病は過剰なストレスやからだの変化によって、脳内の気分を調整する物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン)などのバランスが崩れた状態になっている病気なので、気持ちのもちようでなんとかなる病気ではないのです。
うつ病にはあまり生活に支障をきたさないような軽症例から、自殺企図など生命に関わるような重症例まで存在しますが、うつ病を反復する症例では、20年間の経過観察で自殺率が10%ぐらいでかなり深刻といえるでしょう。
また厄介なことにうつ病は自分で気づくことが難しく、周囲の人にもなかなかわかりにくい病気のため、病気にかかっていても病院を受診するまでに時間がかかってしまい、悪化し、その結果、症状が長引いてしまうことが多いのです。
大切なことは気分が落ち込むなどの状態に陥ったら、すぐに心療内科などで医師に相談をする事です。
うつ病はしっかりと治療すればなおる病気なので、自家療法などは絶対にさけ、専門家にみてもらうようにしましょう。
うつ病の種類~大うつ病と双極性うつ病
うつ病といってもその症状のあらわれ方で、分類されます。しかしうつ病に関する学説などは多岐にわたり、そのそれぞれが部分集合のようにまじわったりして、複雑に解説するとかえって理解の妨げになるので簡単に大きく2種類に分類したいと思います。
まず抑うつ状態だけが起こるタイプの「大うつ病(単極性うつ病)」があります。
大うつ病は抑うつ状態だけが起こるタイプのうつ病です。
さまざまな生活上のストレスが引き金となることもあり、現在このタイプのうつ病患者が増えています。抑うつ気分やものごとに対する興味や関心が低下するこころの症状のほかに、体重減少、疲れやすい、不眠といったからだの症状があらわれるのが特徴です。
そして抑うつ状態と躁状態の両方が起こる「双極性うつ病」もあります。
これは異常な元気が出てきて、なんでもできると思い込む躁の状態と、抑うつ状態の2つの極端な気分の波があらわれるのが特徴です。以前は「躁うつ病」と呼ばれていました。「双極性うつ病」の問題点は抑うつ状態の時の症状は大うつ病と同じなので、多くのケースで大うつ病と誤診されてしまう場合があることです。
なぜ大うつ病と誤診されてしまうといけないかというと、大うつ病と双極性うつ病はその原因や経過だけでなく、くすりや治療法も異なってくるので、正しい治療がうけられなくなってしまうという弊害があるからです。
この為にもしっかりと大うつ病と双極性うつ病の存在があることを覚えておきましょう。
うつ病の症状~こころの症状
うつ病の症状はこころとからだに現れます。そこで今回はこころにあらわれる症状について解説をしたいと思います。
まずこころにあらわれる症状として抑うつ気分が挙げられます。
具体的には気分が落ち込んだり、憂うつな状態になる、なた悲しい気持ちになったり時にはなにの希望ももてなくなってしまうのです。
うつ病のこころにあらわれる症状としてよくあらわれる症状です。
また思考力の低下があげられます。
集中力の低下による仕事の効率の悪化や簡単な判断ができなくなる、注意力が散漫になり人のいうことが理解できなくなるなどの症状がでます。
またこころにあらわれる症状として抑うつ気分と同じようによくあるのが意欲の低下です。
例えば今まで大好きだった趣味などをやる気がしなくなったり、友人や家族との会話や日常的な基本的な行動(※風呂に入るなど)さえもが億劫になったりします。
また何事にも無関心になり、不安感や焦燥感でいっぱいになりどうしようもなくなったりします。
みだしなみやおしゃれにも全然きをつかわなくなってしまったりもします。
あとこころにあらわれる症状としては自責感が挙げられます。
常にマイナス思考で自分が全てわるいと思い込んだりする事があげられます。
以上、さまざまなこころの症状をあげてきましたが、該当する事項がある場合はなるべく早く専門医に診てもらうようにしましょう。
うつ病の症状~からだの症状
うつ病のからだの症状にはさまざまなものがあります。そしてその症状は一つのこともあれば、いくつかの症状が合い重なって出る場合もあります。
うつ病であるか否かを判断するためにもこころの症状と連動して起こるからだの症状を見逃さない事です。
うつ病にはこころの症状だけでなくからだの症状もあることをしっかりと覚えておきましょう。
ではからだの症状としては何があげられるのかこれからみていきましょう。
まず睡眠障害が挙げられます。眠る事ができなかったり、眠ったとしてもすぐ目が覚めたり、朝早くから目が覚める(早期覚醒)などといった症状が具体例です。
次に食欲の低下があげられます。時には何を食べてもおいしくないし、食べるのもめんどくさくなってしまう場合もあります。
またホルモン系の異常もあげられます。これは女性の場合だったら生理不順になる。男性だったら勃起の障害や性欲の低下などが具体的に挙げられます。
その他、からだの症状としては頭痛(頭に鍋をかぶったようなすっきりしない鈍い痛み)、頭重感、頭や肩、腰、背中などさまざまな部位が痛む、便秘、心臓がドキドキする、心臓の圧迫感、胃の痛み、発汗、息苦しさ、窒息感なども症状としてあらわれます。
これらのからだの症状があてはまる場合にはなるべく早期に専門医に診てもらうようにしましょう。
うつ病の原因~うつ病になりやすい人①
うつ病の厄介なところは引き起こす原因が一つでないということです。日常生活を過ごす中で様々なファクターが複雑に絡み合ってうつ病になるのです。うつ病にもなりやすいタイプとそうでないタイプがいる事はしっかりと覚えておきましょう。
うつ病になりやすいタイプは真面目で責任感が強く、人あたりだけでなく周りからの評価も高い人が多いということがわかっています。
なぜこのようなタイプの人がうつ病になってしまうかというと自分のキャパシティ(許容量)を超えて仕事などをがんばってしまったり、繊細が故にストレスをためこんでしまうことから、こころのバランスが崩れてしまうからです。
完璧主義を徹底するのではなく、ものごとにプライオリティをつけてやっていくようにするなど、考え方を少し変えていくこともうつ病になりにくくするためには重要なことなのです。
考え方を変化させると簡単にいってしまいましたが、これは相当大変なことです。
自分の根本的な部分から変えていくことになりますので、だからこそ専門の医者に相談し、指導や助言を聞くことが重要になってくるのです。
うつ病の原因~うつ病になりやすい人②
うつ病になりやすいタイプは真面目で責任感が強く、人あたりだけでなく周りからの評価も高い人がなりやすい事は別項でも説明しました。ここではうつ病になりやすい性格を分類してみます。
もちろんこれに該当する人のみがかかるというわけではないですよ。一般論なので参考にして下さい。
循環気質
社交的で善良かつ親切で親しみやすい反面、激しやすいという面を持っている性格の人は、元気でハイな躁状態と抑うつ状態を繰り返す双極性うつ病になりやすいタイプです。
執着気質
執着気質の特徴として義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、正直、凝り性が挙げられます。
仕事は几帳面にやり質は高いのですが、完璧にこなそうとするため量をこなす事ができません。
仕事を終わらせる為に一生懸命努力しますが、それが軽い興奮状態を引き起こし、その後に抑うつ状態に陥ってしまうタイプです。
また完璧主義だからこそ結果を求めすぎてプライオリティ(優先順位)の判断ができないタイプといえます。
メランコリー親和型気質
常識をしっかりと持ち、他人への気配りをしっかりとし、周りとの調整を非常に考えるタイプのことをいいます。
自分だけでなくほかの人の気持ちも重視しすぎるあまり、他人の評価が大変気になり、ちょっとしたことが発生した場合にも自分の責任だと考えて悲観的になってしまうタイプです。
循環気質、執着気質、メランコリー親和型気質はうつ病になりやすい気質といえるでしょう。
うつ病の原因~どうしてうつ病になるか①
どうしてうつ病になるのか。うつ病の原因はなんなのか。はっきりした原因を知りたいのが当然だと思います。残念ながらはっきりした原因はよくわかっていないのですが、うつ病は脳内の神経伝達物質の働きが悪くなるのと同時に、ストレスやからだの病気、環境の変化など、さまざまな要因が重なって発病すると考えられています。
一番重要な事はうつ病は一つの原因のみで発症するものではないという事です。
つまりさまざまな要因が複雑に絡み合ってうつ病は発症するのです。
うつ病の原因~どうしてうつ病になるか②
うつ病はさまざまな要因が複雑に絡み合って発症する事は別項にて紹介しました。今回は具体的にどのような要因が重なり合ってうつ病が発生するのか具体例をあげて説明していきます。
まずうつ病になる原因となる要素として下記の三点が考えられます。
つまり、
①遺伝子的要因
②環境要因
③身体的要因
が考えられます。
①の遺伝子的要因については例えば親がうつ病ならその子もうつ病になりやすい傾向にあるということをいいます。
②ですが環境要因としてかんがえられるのは親族や親しい友人が亡くなった場合や仕事がうまくいかない。財産をなくしてしまった、人間関係上のトラブル、就職や退職、結婚や離婚、妊娠、育児、引越しなどが考えられます。
③の身体的要因としては慢性的疲労、脳血管障害、感染症、癌、甲状腺機能の異常、月経前や出産後、更年期などでのホルモンバランスの変化、降圧薬、経口避妊薬などの服用などが考えられます。
これら主に上記の①から③までが複雑に絡み合ってうつ病を発症させるのです。
うつ病の原因~うつ病の仕組み
今回はうつ病の症状があらわれている時に、実際からだの中ではどのような異変がしょうじているのかを説明したいと思います。最近ではうつ病の研究も進み、脳の中にある約1000億個の神経細胞の情報伝達に異常が生じているという考え方が通説となっています。
抽象的にいってもわかりづらいので具体的に説明しましょう。
私たちは、日常生活を営む中で、脳から「食べる」「寝る」など基本的な動作に関する命令をからだに伝達しており、これによって日常生活を円滑に送っています。
さらに脳からはこうした動作の命令以外にも、「意欲」「食欲」「記憶」などの感情を伝えたり、知的な命令も発しています。
上記のような命令を神経細胞から神経細胞へ情報を伝達するのが「神経伝達物質」というものです。
神経伝達物質といっても多種多様ですが、この神経伝達物質の中で特にうつ病と関連して重要なのはの「セロトニン」と「ノルアドレナリン」です。「セロトニン」と「ノルアドレナリン」は気分や意欲、記憶などの人の感情にかかわる情報の伝達をコントロールし、こころとからだの働きを活性化しています。
このセロトニンとノルアドレナリンの働きが、様々な原因によって低下し、情報の伝達に不具合が生じ、その為、うつ病が発生するといわれています。